techdext.com | 30.0%割引 明治 名古屋絵付 松村九助 花鳥和楽器文大花瓶 其の弍 瀬戸 多治見 美濃

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商品詳細
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工芸品
美術品・アンティーク・コレクション
名古屋絵付の松村九助の花瓶を出品致します。

本作には、特筆すべき点が二つあります。一つはその寸法です。高さが53cmです。松村の作品は、その殆どが20cm前後ですから、本作はかなりの大型作品と言えます。50cmを超える松村の作品は殆どありません。もう一つは、その絵付けの意匠と技術レベルです。松村の絵付けの九割以上は、花鳥図であると言っても過言ではありません。本作のような金彩でいく種類もの和楽器を精緻に描いた作品は見たことがありません。また一羽一羽の鳩の描き方を見て頂ければお分かり頂けると思いますが、羽根の一枚一枚が緻密に描き込まれています。また、地色も普通は青と白などの二色地ですが、本作では、青・黄・ピンク・灰色の四色が、丁寧に地色として使われています。この大きさと絵付けのレベルの高さからみて、本作が欧米の何らかの展覧会や博覧会に出品されたことは略々間違いないと思われます。

松村は、近隣の瀬戸や美濃から素地を仕入れ、名古屋で絵付した後に殆ど全ての製品を欧米に輸出しましたので日本には品物が残っていません。

ワレやカケ、ヒビなどの瑕疵はありません。ありがちな金彩の擦れもなく、ほぼ新品と言って良い程の保存状態状態です。本作は、一対として製作されたもののうちの一つです。もう一品も別途出品しています。

松村九助(まつむらきゅうすけ)1845~1912

佐賀県に生まれる。幼い頃から製陶に興味を持っていたため、西洋顔料が長崎に輸入されると、外国商人から西洋コバルトを大量に買い集め、古くから呉須を用いて染付をおこなっていた愛知県に導入することを考案する。明治7年(1874)に長崎を発ち、同9年(1876)名古屋で、主にコバルトの販売をおこなった。その後、陶磁器の販売にも取り組み、瀬戸・多治見の陶器にこの西洋コバルトを使用した染付製品を横浜の支店(田代屋商店)から海外に輸出した。陶磁器問屋数人とともに、同11年(1878)には輸出販売を目的とする開洋社を名古屋に設立、海外にも支店を出した。その後、事業を単独で引き継ぎ松村商店として事業を拡大させ、磁器製造工場や神戸支店を設立した。その後、自らは横浜支店で磁器の改良に没頭した。

注:最近、私の説明文と写真をそのまま盗用して、格安販売を謳う詐欺サイトが増えています。私はオークションサイト以外では販売していません。ご注意下さい。

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